ふたたび大阪に戻ってきて、1日しこたま働いたあと、同業他社の方と食事。この業界の生き字引とでもいうべき大先輩である。
会話のなかで「なんかヤバい感覚」というフレーズが印象に残る。この世界、もちろん数字は一定のロジックに基づいてはじき出されるものであるが、そうしたロジックを超えて、危険水域に達している場合に感じる意識のことを表すフレーズだ。この「感覚」はすごく大事なものであると思う。
僕もまだまだ経験の浅い若造ではあるが、常日頃から「感覚」を磨いていきたいと考えている。磨くために1番良いのは、神社やお寺に身を置くことだ。外出先などで寺社を通るときは、時間がある限り境内のベンチに座って目を閉じてみたり、心を無にして歩いたりすることで、日頃スマホやらで毒された脳を浄化させるように努める。大事な案件があるときは神頼みもする。
「感覚」は、目を凝らして見つけるものではなくて、「降りてくる」ものだと思っている。「降ろしてもらう」ためには、自分自身もそれを受け入れる精神状態でなければならない、ということだ。