絵本。

最近とみにふつふつと怒りが湧いてくることがある。これは堪え性がなくなったのか、正義感が強くなったのか、局面をまぜっ返してやろうという根性か、本当のところはよくわからない。

そんな怒りをコントロールするのに1番良い方法は、本を音読することである。まいばん息子が寝る間際に、絵本を何冊か読んでいるのだが、僕自身にとっても、絵本を読むことの効用は大きい。

Webでテキストを読むことと、絵本を読むことは、似ているようでいて異質なものだと思う。絵本に記されている文字の数はけして多くないが、絵自体に納められた情報量は多い。単に字面だけ追っているのに比べて、はるかに多面的に情報を吸収することができる。

そしてこの、「多面的に情報を吸収する」ということが精神にとって良いのだと思う。人間、限られた情報を自分の都合の良いように解釈して、勝手に感情を作り上げてしまいがちなところがある。文章を口に出して丁寧に読み上げて、目でも味わうことで、自然に心が落ち着くようになる。