季節は流れ。
相も変わらず、30分弱の道のりを自転車を漕ぎつつ、息子を保育園へと送っている(日によっては迎えにも行っている)。最初は寒かった道中も、いつの間にか気温がぐんぐんと上がり、最近は家を出る頃には既に太陽が空高くギラギラと照りつけるようになった。長い長い夏のはじまりである。
保育園へ向かう道のりも、慣れるにつれていろんなルートを試すようになった。感覚的なものも含めて、試行錯誤を繰り返しながら少しずつ、最短のルートはこれかしら、というものが見えてきた。不思議なもので、最短のルートが見えてくると、最初はあんなにも長く思えた道のりが、案外短く思えてくる。
引っ越して半年近く、自転車で保育園に通いだしてからはもうすぐ2年になる。道中の会話も、いろんなやりとりができるようになった。ある意味では夢のような、この道中の時間も、いつかは終わりがくる(育ってしまうという意味で)のかもしれないなあ、と思うようになってきた。
いつか自転車で送り迎えをする日が終わっても、キミとの楽しかった日々は忘れないよ、と思って、きょうも家を出よう。そんななんでもないような楽しかった思い出こそが、人生を支えていく1番大切なパーツになるのだと、僕は思っている。