締まらない。

マリーンズは昨日のゲームに勝ち、実に11カードぶりの勝ち越し。少しでもいい流れに向かいつつあると信じたい。

とはいえ、この週末のゲームを見ていても心は晴れなかった。僅差をものにする試合内容は往年の良さが戻りつつあると感じられたが、選手、特に歴史的な貧打の様相を見せている野手陣に、悲壮感が感じられない。8連敗を止めた金曜のゲームなどは、試合後のライトスタンドへのあいさつにチーム全員が出てきてもおかしくない状況であった。それをやらない、そしてあいさつでもチーム状態に言及することなく、ただ漫然と目の前の試合を勝ったことに満足するだけの姿勢には、薄ら寒い危機感を覚えるばかりであった。

今季については、もう誰もが諦めてしまったのかもしれない。ファンも選手も、負けすぎたがゆえにどこかネジが緩んでしまったのかもしれない。数年後の飛躍のためには、ここで大きくしゃがみこんで膿を出し切ることも必要なのだろう。そう思って、今週も生暖かくこのチームを見守ることにする。