引き継ぎ。

ここ5年ほど続けてきた業務を後任に引き継ぎすることになり、昨日はその電話を次々に掛けていた。担当業務から完全に離れるわけではないので、先方窓口の人とも今生の別れ、というわけではなさそうではあるのだが、数年間それなりに思い入れを持って取り組んできた業務、向かい合ってきた人と離れることには一抹の寂しさを感じる。できることならば、後任と一緒に当地に赴いて直接あいさつをしたいものだとも思っている。

社交辞令かもしれないが、相手方から感謝の言葉や前向きな言葉を掛けてもらえるのはありがたい。引き継ぎのタイミングというのは、今まで自分がどんな姿勢で相手と向き合ってきたか、という命題に答えが出る瞬間である。その瞬間を感じながら、自分の来し方を振り返っていた。

ここ数ヶ月流れるままに時間が過ぎ、なんの因果か新しい業務に取り組むことになった。今は分からないが、きっとこの転機には意味があることなのだと確信している。流れに逆らわず、緩やかに変化を捉えて泳いでいきたい。