手放す。

新しいものを自分のもとに取り入れるには、古いものを手放さなければならない。そんなことを最近強く感じている。

古いもののなかには、自分がここ数年心を込めて育ててきたものもあって、手放すのが惜しい気持ちや、淋しい気持ちでいっぱいになる。ずっと、今までの延長線上でやっていきたい気持ちもある。それでも、今いる場所に安住すること、現状維持をはかることは、後退と同じことなのだと思って、思い切って手放していく作業を繰り返している。

付き合っていく人も、変わっていくものだと思っている。新しい出会いがあって、親密になっていく人がいれば、だんだんと疎遠になっていく人もいる。与えられた時間に限りがある以上、それは致し方ないことなのだと思う。

どんどん自分を取り巻く環境が変わっていくなかで、自分の感性に正直であること、理屈で考えすぎないことだけは変わらずにあるべきなのだと思う。心の在り方だけに焦点を当てて、いまを生きていきたい。