最近社内の人とランチなどでじっくりと喋る機会を増やしている。今の会社に入ってもうすぐ丸10年になる。社内の人と付き合いは長くなっているものの、僕は元来個人主義的な行動(そそくさと家に帰る、営業ばかりでオフィスに立ち寄らない)ばかり取るうえに、飲み会や社内イベントを頻繁に行う会社でもないので、業務上の連絡や立ち話はともかくとして、社内の人と顔を付き合わせて話す、ということをこれまでやってこなかったのだ。
当たり前のことだが、話す、ということは最も有用なコミュニケーションだ。面と向き合って言葉を交わすことで、自分勝手な思い込みを排することができる。もっとも、相手の言うことを鵜呑みにするのは良くないので、そこは自分自身の判断のモノサシをぶらさずにいる必要はあるのだが、そのあたりは、多種多様な立ち位置の人から話を聞くことで、自ずと判断のモノサシの着地点は見いだせるようになる。
ビジネスパーソンとしての階段を少しずつ上がり始めると、こんな新たな役割があるのか、景色があるのか、と日々新鮮な驚きに触れる毎日である。