原発。

昨日は昼すぎから自宅を出て、出張先に前乗りであった。日曜の夕方の移動で久しぶりになにものにも煩わされることのないゆっくりとした時間が取れるかと思っていたが、友人とのラインのやり取りや、溜まっていた仕事関係の資料の読み込みなどをしているうちに気がつけば23時をまわっていた。本当は文庫本でも読み耽ろうかと思っていたので、貴重な時間が過ぎ去ってしまったことに悲しさを覚えるが、まあこういう時間の過ごし方にもきっと意味があったのだろう、と思いたい。

★★★

仕事の資料の読み込みのなかで、東芝の記事を目にした。多少古い記事であるが、今回の一連のことが予見されうる内容であった。僕自身も、これまでは原発推進か否か、というところでは、否ではあるものの、段階的な縮原発は認めるべきだ、という考えを持っていたものの、今回の東芝の件を垣間見るに、もう原発は一切稼働してはならないし、稼働しない前提でエネルギー政策を考えるしかない、と固く心に思うようになった。理屈を超えたところで、原発を動かすところには何のメリットも生じないのだと、やっと僕は気づいた。

理解されない人には理解されないのかもしれない。今まで「反原発派」と呼ばれていた人たちが、僕と同じ考えを持っているのかはわからない。ただ、人間は原発をもう扱ってはいけないのだろう、ということはよく分かる、そんな感覚をびんびんと感じる。