麻婆豆腐。

今日もきょうとて岡山へ。最近出張の頻度が増している。それだけオフィスにいなくとも仕事を回せるようになってきた、と言えば進歩ではあるが、体力的にはやはり辛い。

朝からアポを終えて昼食へ。台湾料理の店に入る。迷わず麻婆豆腐定食を注文。ごはんが進むこともあり、中華料理では1番好きなメニューだ。1人暮らしのときもよく作っていたっけか。

出された麻婆豆腐は、皿のふちに油が浮くくらいの、本場のそれに近づけた味。豆板醤の代わりに唐辛子が表面に振り落とされている。しかしながら一口食べても辛さはそれほど感じない。

麻婆豆腐は、口にするタイミングでは辛さを感じないくらいがちょうど良い、と思っている。食べているうちに辛さが体内に徐々に蓄積され、身体の芯から汗が出てくるのが良い。口で辛さを感じるレベルのそれは、身体には良くない。

後半になるにつれ、うっすらと額に汗が浮かぶ。汗を拭きながら、おかわりしたごはんをお供に最後のひとすくいまで淡々と食べきる。大きくなったお腹を抱えて、雨上がりの岡山の街を歩くと、言いようのない多幸感に包まれる。