哺乳瓶の記憶。

息子も風邪を引いたため、この週末から薬を飲ませている。苦めの薬なので、最初はプリンに混ぜて食べさせていたが、それでも苦いのか、はたまたプリン自体に飽きたのか、食べなくなってきたので、牛乳に混ぜて哺乳瓶で飲ませることとした。息子を寝かせて哺乳瓶を咥えさせると、否応なしに懐かしい記憶が蘇る。

哺乳瓶を一番使っていたのは2年前になる。あの頃、夜中に眠い目をこすって、調乳したり、哺乳瓶の煮沸消毒をしていた。まだまだ授乳クッションにおさまるくらいの小さな身体で、ごくごくとミルクを飲んでいた。ミルクを飲んだあとは、背中を叩いてげっぷをさせるのだ。

3ヶ月頃からは完母に切り替えたので、僕の出番はなくなった。しかしながら、妻が留守の時にはこっそりと調乳して、哺乳瓶で飲ませたりしていた。あの背徳感といったら、言葉にたとえようがない。ちょうど保育園に通いはじめた頃、帰宅と同時によくミルクを飲ませたっけ。

しばらくの間忘れていた感覚だ。でも、完全に忘れることはない、かけがえのない哺乳瓶の思い出だ。