6扉車。

昨日は人身事故があり、ダイヤが乱れていた。保育園の送りを終えて駅のホームにあがるも、長蛇の列、そして電車もすし詰めで到着するのでほとんど列は短くならない。たまらず駅を出て、保育園に戻り、自転車を買って隣の乗り換え駅へ急ぐ。

ふと思い出し、最近とんと見かけなくなったと思ったのが、鉄道の6扉車だ。10年近く前に上京した際は、山手線にも6扉車が走っていた。車内の座席を全て折り畳んで、人がひたすら詰め込まれるさまはさながら家畜輸送車のようだったが、いまでも見られるのは中央・総武線緩行電車くらいだろうか、東急田園都市線にも残っているそうだが、乗り合わせたことはない。

消えた理由としては、混雑率の低下とホームドアの普及があるのだと思う。特にJRでは上野東京ラインなどなどの新線の開通によって、だいぶと混雑緩和が進んだ。労働人口自体も減り出しているのかもしれない。

僕にとって、6扉車は「東京っぽさ」の象徴のようなものだった。それが姿を消しつつあるというのはちょっと淋しい気もする。