波紋。

やはり、このことには触れずにはいられない。

一昨日の夜、週末から始まる竜王戦の挑戦者、三浦弘行九段が突如年内の棋戦に出場停止となり、次点の丸山忠久九段が挑戦することが決まった。丸山九段も寝耳に水だろうし、挑戦を受ける渡辺明竜王も相当動揺しているだろう。

ちまたでは、三浦九段が対局中にあまりに頻繁に席を外すので問いただしたところ、明確な返答が得られなかったことから出場停止の処分に踏み切ったと言われている。席を外してスマホの将棋ソフトで読み筋を確認していたのではないか、という憶測がまことしやかに囁かれている。

さらに昨日、橋本崇範八段が、「彼は1億%クロ」というつぶやきをしている(その後消された)。真偽はともかく、三浦九段に疑念を持っていた棋士が複数いることは間違いないのだろう。

「三浦九段がそんなことするはずはない」だとか、「橋本八段がそこまで言っているのだからやはりクロなのだろう」だとか、憶測で言うつもりはない。ただただ、こういう流れで将棋がスポットライトを浴びているのはファンとしては辛い。

この騒動がどこに落ち着くのかはわからないが、どう決着するにしろ、将棋界自体に相当な禍根を残すのは間違いないだろう。思いもよらないことになってしまった、としか今は言えない。