仕事。

日曜の昼下がり、妻も息子も昼寝を続けているので、1人起きだしてテレビを点けると、特殊清掃員の番組が流れていた。思わず最後まで見てしまった。

いろいろな孤独死の現場以上に心に残ったのが、特殊清掃員の方の人となりだ。単に片付けをする人、掃除をする人ではない。むしろ温かみをもって死者を葬送する役目を果たす人なんだと感じる。

番組を見ていて、自分もこんな風に仕事と向き合っていきたい、と強く思う。たとえ人からはあまり見ばえや評判の良くない仕事であっても、しっかり心をこめて、誰かが担わなければならない役目を果たす。そして、自分が取り組んでいる仕事を近しい人たちにも自分の言葉で説明して理解してもらう。 たったそれだけのことなのに、とても格好よく見える。

これからどんな場所で仕事をしようとも、「近しい人に胸を張って話をできる」仕事をやり続けたいと思っている。そんな仕事であれば、AIにたやすく代替されるようなこともないと思っている。