ゆで卵。

おかしいことはおかしい、とハッキリと言えばよかった。という後悔をしている。日ごろ誰に対しても歯に衣着せぬ物言いをしている自覚のある僕も、意外と我慢して言葉を飲み込んでいたこともあったのだな、と思っている。

摩擦によって自分が傷つくことを怖れていた。おかしいと思うことに目をつぶったり、自分のなかで無理やり正当化させるためのロジックを作って逃げてきた。もっと自分も状況を改善すべく積極的に関わっていくべきだった。

おかしいことをした奴はいつかそのしっぺ返しを受けるだろう、といつの日かのブログで書いていた。自分がわざわざ首を突っ込まなくても、自然の摂理で裁きは下されるだろうと思っていた。いま目の前でしっぺ返しがなされる瞬間を見て、ザマアミロ、なんていう感情は湧かなくて、もっと早く、自分が関わっておけばこんなことにはならなかったのではないか、という気持ちがふつふつと沸いてきた。

終わってしまったことを巻き戻すことはできない。ゆで卵を冷やしても生卵には戻らないように。