レールの上。

金曜から、大学を4ヶ月で中退して起業する!と宣言した人のブログが話題になっている(というか、大人から叩かれまくってる)けど、僕も似たような経験があるので、なんとも言えない生暖かい目をすることしかできない。高2が終わろうとする頃の担任教師との面談で、「大学に進学せずに働こうと思う」なんてことを言ったのだ。

ほぼ全員が大学に進学する高校に通っていたので、血迷ったとしか思えない。高2の1年間で生徒会活動に入れ込んで、ある程度やりきった実感を得ていたので、そのバイタリティで働けば、レールから外れてもなんとかなるとでも思ったのだろう。大学生活がどのようなものか当時は全くイメージがつかなかった、ということもある。いまの自分から当時の自分を振り返れば稚拙すぎて笑うしかない。

担任教師はちょっと面食らいながらも、否定はしなかった。その日の面談はそれ以上深掘りはせず終わったが、ほどなくして僕は冷静になってレールに乗り直すことを決めた。

けっこうレールに乗っかって歩いてきた感のある僕ですらこうなのだから、誰しもこのくらいの若気のいたりを責めることなんてできないとは思うのだけどなあ。もちろん、「思っただけ」と「実行に踏み切った」というのは大きな違いではあるけれど。