こち亀。

この週末も雨が多い。暑い日もあるけれども、夏は終わったのだ、という気持ちが強い。

★★★

こち亀が終了するらしい。毎週ジャンプを読んでいた時代はとうの昔に過ぎ去ったけれども、時々単行本の発売状況を確認したりする程度にはこち亀が好きだ。40年、200巻というのは本当に想像もつかないくらいの長さである。

特に好きだったのは勘吉の少年時代のエピソードが描かれた回の話だ。少年編と言うべきか、郷愁編と言うべきか。たいていは巻頭カラーで綺麗な情景が描かれていて、読み手をその時代にタイムスリップさせるような気分にさせる。

いつもはお笑い路線の話も、少年編になると感動的なエッセンスが盛り込まれるようになる。普段は自分の欲望のために類い稀なる馬鹿力を使う両津も、少年編ではその力を誰かのために使う。その差がきわ立つのだと思う。

この先40年ブログを続ければ、ちょっとは秋本治氏の境地を感じられるだろうか。氏を見習って、淡々と、淡々と続けていきたいと思う。