生きる意味。

去年あたりから、ちらほらと同級生の訃報を聞くことが出てきた。結婚式に出席する時期のピークはとうの昔に過ぎたし、これからは葬儀の話を耳にすることのほうが多くなるのか、と思ってしまう。もちろん、自分や両親にもいつなにが起こるかわからない。

関係のあった方が亡くなることを聞く、それも早すぎる訃報に接すると、改めて自分の生き方や周りとの付き合い方を考えさせられる。自分が死んだ時に遺せるものはなにか、ということを考える。目に見える資産というよりは、目に見えないメッセージとしてなにをこの世に遺したか、ということを強く思う。

自分がこの世に生まれ落ちた世界と、生まれ落ちなかった世界に生じた差はなにか。結局はそこなんだと思う。目の前のことにかまけてそこがボンヤリと見えなくなりがちなこの年代に、本当に大事なそのことを周りに思い出させる、早逝する人たちはそのような使命を神さまから託されているのかもしれない、と思う。