帰ってきた山本圭壱。

毎週欠かさずめちゃイケを見ることを止めたのは、いつの頃だったか。10年という歳月は、その記憶も曖昧にしてしまった。高校生の頃、毎週楽しみにしていたあの番組は、少しずつ形を変えながらも、なんとかここまで続いてきた。

この間の土曜の一夜は、そんな昔の空気をまとっためちゃイケが見られるような気がして、普段は気にも留めないチャンネルを思わず「8」にまわした。そして、想像通り、あの頃の空気感が、画面の向こうには流れていた。

山本圭壱が、10年ぶりにめちゃイケに姿を現した。狭間に流れた10年以上前の映像、山本が扮したキャラクターの数々を見て、やっぱり彼が1番面白かった、ということを思い出した。

番組自体も、各方面への配慮を重ねつつも、めちゃイケらしいある種の真面目さと、笑いを取りにいくところが混同していて、なんだか懐かしい感じがした。ちゃんと気持ちを入れて作れば、わざわざ番宣を挟むことが野暮になるような高いレベルの番組を今でも作ることができるんだ、と安心した。

これがめちゃイケという番組自体の起死回生の一撃になれば良いのだが、、そこまで甘い話ではないと思うが、彼らにその気があれば、まんざら不可能な話でもない、と思っている。