湾岸タワマン族。

同業の人とランチをご一緒していて、住まいの話になった。その方は湾岸のタワーマンションに住んでいる。いわゆる『湾岸タワマン族』だ。

同じジャンルのマンションのなかでもその存在が際立つ湾岸タワマン。なかでは想像を超える事態が起こっているらしい。いま流行りの民泊はもちろんのこと、居住者が割安に借りることのできる駐車場の枠の転売、ゲストルームの予約の転売(ヤフオクでも出品されているとか)、果ては1時間500円で借りられる最上階のパーティールームを使ってセレブ合コンを開催し、上がりを狙うなどもいうツワモノもいるとか。どれもこれも湾岸タワマンという資産価値を最大限に活用している、と言えばそうなのだが、やっていることはとてつもなく貧乏臭く、かえって資産価値を下げているように思う。もちろん、こういうことをやっているのはごく一部の居住者なのだろうけども。

ただ、この部分だけを切り取っても、湾岸住民と、世田谷あたりの戸建て住民などでは、大きく価値観が異なることに気づく。住む場所が人間の価値観をつくる、というのはまんざら放言でもない。