恥ずかしさ。

恥ずかしい、と思う気持ちこそが人間を成長させるのかもしれない。僕にも思い出すだけでひとりでに「あちゃー」なんて声が漏れ出てしまうくらいに恥ずかしくなる、過去の経験がいくつかある。軽率な発言や勢いでとってしまった行動などなど、思い出してはたまらなく恥ずかしくなる。ただ、そういう経験を時折思い出すからこそ、再度同じようなことをやらかさないように、いつでも一定の冷静さを保とうとする気持ちが働くのだとも思う。

恥ずかしい、と思うから自分の行動に対して規律が働く。そういったことを思わなければ、自分の行動を修正しようという発想にもならないはずだ。常人には理解しがたい行動をおこしてしまう人が世間にはたまにいるが、それは全て、自分の行動を客観的に見て、時に「恥ずかしい」と自省することを失ってしまっていることに原因があるように思う。

周りを気にしすぎる、自分の行動に必要以上に規律を効かせすぎるのも良くないとも思うが、全くそれらが欠落しているのはさらに良くない。昔のことを思い出して恥ずかしくなるのは、人生に必要なことだと思う。