近隣住民の反対によって保育園の開園が見送られた話が世間を賑わせたけれども、このような話はそれこそ前からあったように思う。先日の「保育園落ちた日本死ね」の匿名ブログ記事といい、保育園をめぐる諸問題が最近これまで以上に取り上げられている。
こういった問題がここにきて急増していると言うよりは、少子高齢化によって社会が維持できなくなる、という危惧が大多数の市民のなかで共有されてきたことによるものなのだろうと思う。10年前と比べても子どもをめぐる環境たは手厚くなってきているように感じる。人手不足感の強い地方に行けば尚更その傾向は強まるのだろう。
子どもに対するまなざしが熱いものとなり、子どもが過ごす環境がより整備される方向へと向かうのは良いことであることは間違いない。ただ、そのような変化と、少子化問題の解消とは必ずしとリンクするものとも言えないようにも思う。そんなズレを残したまま、この社会は進んでいくのは、少し歯がゆい。