タバコと僕。

僕の働いているオフィスビルでは、1階に喫煙スペースがある。電話ボックスを横に4つつなげたほどの広さで、そこに常時10人近くの人が煙を燻らせている。人口密度は満員電車並みだ。タバコの火が隣の人のスーツによく燃え移らないなと人ごとながら感心する。

僕がタバコを1番よく吸っていたのは20歳の頃だ。友人どうしの飲み会の時に、タバコを口にしていると落ち着いた。とはいってももらいタバコが主で、日本で自分でタバコを買った回数は両手で数えるくらいのはずだ。一方で僕の働いているオフィスビルでは、1階に喫煙スペースがある。電話ボックスを横に4つつなげたほどの広さで、そこに常時10人近くの人が煙を燻らせている。人口密度は満員電車並みだ。タバコの火が隣の人のスーツによく燃え移らないなと人ごとながら感心する。

社会人になると自然と喫煙習慣は消えた。ストレスが無いわけではなかったが、タバコを吸ってストレスを解消する、というのがなんだか性に合わなかった。僕にとってタバコは、時々なにものからも解放されて自由な気持ちになった時に、できることならば大自然のなかで、思い切りふかすものだ。薄暗がりの部屋で燻らせると、どうも気が滅入ってくる。僕にとってタバコとはそのようなものだ。