保育園狂想曲。

保育園入園に関する議論がここのところ多い。入園審査結果が通知される季節だからだろうか。かくいう我が家にも内定保留通知が送達されて、4月から認可保育園に転園することは叶わなかった。こう言うと妻には間違いなく怒られるのだが、悔しさや行政に対する憤りの感情はそれほど湧いてこなかった。さすがに、友人がFBで「認可保育園内定きました!」などと投稿していた時は多少心がざわついてしまったが。

保育園にわが子をねじこむためにあらゆる手を尽くした、という話がウェブ上で盛り上がっている。周到に準備を重ね、口利きやら違法スレスレの手、果ては偽装離婚や障がい者認定を受けることまで考えているらしい。

そもそも保育園は誰のための施設なのだろうか。本当に保育園が必要な家庭よりも、「受けられる行政サービスはなんでも受けたい」思想の家庭が、保育園内定を勝ち取る、という図式になってはいないだろうか。さらに言えば、共働き子育て家庭と片働き子育て家庭が受けられる行政サービスの差も、年々広がっているように思える。