大統領選。

米国の大統領選予備選挙が始まっている。そして民主共和の両党ともに、どう考えてもメインストリームにはなり得ないだろうと考えられていた候補者達が高い支持を保ち続けている。むろん予備選挙はこれからが長いわけで、まだまだ先のことは分からない。しかしあり得ないと考えていたシナリオが万が一到来した場合のことを想定しなければならない局面に差し掛かってきたのではないかと思う。想像したくもない世界ではあるが。

財界などが本来メインストリームとされてきた候補者への支援を必死に行っているが、それが裏目に出ているようにも思う。資本主義社会の行き着いた姿としての今の米国が生み出した格差社会が根本的に孕む問題が、この選挙を機に一気に噴出していくのかもしれない。

予言めいたものになってしまうが、今回の選挙は怖ろしい結果に終わる気がする。それがすなわち米国の覇権の終焉に繋がるとまではいかないだろうが、米国は相当の混乱状態に陥り、世界はモロにそのとばっちりを受けるだろう。