渡り鳥。

またも関西出張である。最近関西出張のペースが週一回では足らなくなってきており、本気で会社に大阪支店でも作ってもらった方が良いのではないか、と思い始めている。

運命の導きか、関西での人脈が昨年あたりから拡がりはじめ、各所で蒔いた種が有機的なつながりを持つようになってきたことを実感できるようになってきた。首都圏に比べてマーケットが小さいがために、限られたプレーヤーでマーケットが形成されている、ということもあるのだろう。それだけに、一箇所で不義理をしてしまうと、瞬時にその噂が浸透し、仕事がやりづらくなるという側面もはらんでいる。周りを出し抜いて勝ち逃げする、などということもやりにくい。

関西には関西の良さがあり、首都圏には首都圏の良さがあるのだろう。これがもう少し小さい都市圏になれば、また事情は変わるのだろう。渡り鳥のような気分で、僕はまた新幹線のシートに身体を預けている。未来がどう転んでも、僕は渡り鳥のように生きていくのだという予感が脳裏に浮かぶ。