不幸体質。

幸せになりたい、とは誰もが思うことのはずなのに、不幸を引き寄せてしまう人がいる。不幸体質などと言われ、そこから抜け出すための方法がライフハックとして並べられたりもするけれど、そもそも不幸体質の人は無意識に不幸を求めてしまっているのかもしれない。

幸せになることと不安が尽きることはイコールではない。むしろ幸せになればなるほど、失うことの怖さを覚え、その不安をコントロールするのが難しくなる。幸せから不幸に叩き落されることは一番の絶望だ。そんな絶望に向き合うくらいなら、普段から適度な不幸を飼いならしておくほうがまだマシだと思う人もいるだろう。また、幸せを失っても、幸せを演じ続けなければならないこともある。

不安や絶望をコントロールするのが苦手だという自覚があれば、確信犯的に不幸体質になってしまうことも理解できる。不幸であることで周りから同情を集めることが快感という性質の人もいるだろう。

かくいう僕は、ブログ上ではけっこうネガティヴオーラも出しているものの、全般的には不幸体質からはほど遠い。お気楽なナルシストでもあり、突如不幸が降りかかってくることに対して諦めの境地を見出す性格でもあるのだと自己分析している。