蘇生。

週明けの関西出張。新大阪駅を出てすぐのダイキンエアコンの温度計は17度を指している。春霞がかかっているのか、明石海峡大橋の先の淡路島は姿が見えない。工事を終えて立派な姿を現した姫路城が道の向こうに見える。明確に季節は進んで、ひとつの区切りが訪れようとしている。

今シーズンは消化不良のうちに終わろうとしている。原因はいろいろあると思うけど、一番大きいのは、一昨年末から昨年秋ごろにかけて、仕事がそれなりにうまく回っていたがゆえに、ひとつひとつのやり方が雑になってきていて、そのツケがここ半年くらいの間にまとまって負の結果として返ってきた、ということに尽きるのだと自分では分析している。

最後の最後、ボールが向こう側に落ちるか、こちら側にやってくるか、その行くすえを左右するのはロジックではなくて、やっぱり情熱であり、どれだけ自分の思いをまっすぐに込めたか、というところなのだと思う。今期はそれが足りなかった。足りなかったというより、知らず知らずのうちに自分でセーブしてしまっていた、というのが正しいのかもしれない。

帰り道、285キロ/時にスピードアップしたのぞみが温暖前線に突っ込んでいく。温かな雨のなかで、もう一度生まれ変わろうと、自転車を漕ぐ。