おかあさんといっしょ。

平日の朝はムスコと「おかあさんといっしょ」を見てから家を出る。昔自分が小さかった頃にも見ていた記憶があるので、20数年の時を経て同じ番組を見ている。

うたやたいそうのおにいさん、おねえさんが出てくるところや、みんなのうたが流れるところなどは昔と変わらないのだが、中味はずいぶんと変わってきた。なんというか、随所に小ネタが挟まれていて、僕が見ても笑える。むしろ下手なバラエティ番組よりはずっと面白いとさえ思っている。

例えば「かぞえてんぐ」というコーナー。うたのおにいさんが天狗に扮して、床に並べられた野菜やらなんやらの数をみんなで数える、というものなのだが、数え終わった後に天狗が「かぞえてんぐ〜」と叫ぶと、天狗の鼻がぱかっと開いて、数えた対象物(例えば大根)のミニチュアがにょきっと出てくるのだ。文章にしてしまうと、大したことない動きなのだが、実際の映像ではシュールな笑いを抑えられない。

他にも、スタジオでの歌のシーンでのおにいさんやおねえさんたちの表情は顔芸のレベルに達しているし、歌詞もツッコミどころが満載だったりする。番組自体は毎日同じような内容の繰り返しなのだが、それでも飽きない。これは僕の笑いのセンスがおかあさんといっしょと同じレベルなのだろうか、それともこんにちのお笑いがかくも小難しいものになっているのだろうか。