試乗【ノート】本編②

試乗3本目。機能面に続いて居住性へ。マーチは天井も低くていかにも狭いなぁというクルマだったが、こちらは室内が広く感じる。フィット並みに広いのではないだろうか。リアハッチにベビーカーも入れられる。ただ、内装やシートは良く言えば機能的だが、残念ながら海外メーカーやハイグレードのセダンと比べるとお金が掛けられてないなぁと思わざるを得ない。やればグレードを上げられるのだろうが、上位モデルとの差別化上居住性は抑えざるを得ないのではないか、とすら勘ぐってしまう。

価格面ではコンパクトカーにしては高い。オプションを含めると200万を軽く超えてくる。軽のラインアップであるデイズを含めて日産は価格競争からは距離を置いているようだ。これはこれでひとつの戦略で、安全装備をウリにしても刺さる人には刺さるのだろうが、安全装備の一本足打法ではちょっとジリ貧ではないか。

最後にクルマ自体と直接関係のないことだが、川崎〜横浜近辺はやっぱりクルマ生活には向いていない。鉄道駅から1キロ以上離れるとクルマの保有率は高くなるが、県道は片側1車線の道が多く渋滞しやすいし、モールやスーパーの駐車場は基本的に足りておらず、コインパーキングを使わざるを得ないことも。特に雨の日の買いものなどは相応のタイムロスを覚悟しなければならない。このあたりはメーカーの努力でどうこうできることではないが、やっぱり周辺事情が悪いとクルマを持つモチベーションが下がってしまう。

そんなわけで締めはちょっとネガティヴなのだが、クルマを持つのを諦めたわけではなく、もっともっといろんなクルマに触れてみたいという思いは強くなった。32歳にしてクルマに目覚めた?かもしれない。