クリスマス。

クリスマスの夜、打ち合わせの自分の部分が終わるやいなや、メールチェックもそこそこに会社を出る。駅までは普通に歩いて10分。薄暗いスカイウォーク、家路へと向かう人の波を小走りですり抜けていくのが、なんだか昔あったJR東海シンデレラエクスプレスのCMみたいで、自分でもおかしくなる。

長駆走り抜けて、駅のホームにお目当の電車が止まっているのが見える。電車から乗客が吐き出されて、発車メロディが鳴り始める。ところが乗り込もうとする人の多さに、ドアの前で人が揉み合っている。きょうはみな早く帰宅しようと考えていたということか。直感、これは乗り切れないとみて、隣のグリーン車に飛び乗る。グリーン車も通路にまで人が立っている。人でいっぱいなのに、グリーンアテンダントはきっちりとやってきて、10分間の対価として1030円を徴収していく。しょうがない。

食事もお風呂も終わってしまえばクリスマスだって普通の1日。自分は食べられないのにケーキに興奮していたムスコは、なかなか寝ついてくれない。大人たちが心鎮まってくれなければ寝られないというのか。さんざんベッドで遊ばされて、ようやく満足したのかこてんと眠りにおちた。