iPhone5の2台持ちである。仕事用も私用も使用期間が1年半を越え、バッテリーがかなり劣化してきた。2台をバランスよく使っているつもりではあるが、1日出張に出て頻繁に電話やメール、Web閲覧していると電池残量がどんどん減っていく。一応モバイルバッテリーは持ち歩いているが、不測の事態に備えてできる限り使わずにおきたいので、地方などではソフトバンクショップを探すことも多い。
地方のソフトバンクショップは県庁所在地も含めてイオンモールのなかにあることが多い。そしてイオンモール自体が駅から離れていることが多く、列車移動が中心の身にとってはショップにたどり着くまでが一苦労だったりする。さすがにショップに行くためにタクシーなど乗るわけにはいかないので、てくてく歩く。地方に行って時間が空いた時の最近の僕は、悲しいことに地方色の全くないイオンモールに、ソフトバンクショップに向かっている。
その日も僕はぶ厚いコートを着て、イオンモールへと走った。モールが近づいてくると、7,8人の集団が入り口の前でチンドン屋のように楽器を鳴らしながら、声を揃えていた。
「原発ゼロは、○○党！」
「集団的自衛権、ダメよ〜ダメダメ！」
「ブラック企業、ダメよ〜ダメダメ！」
中に入ると、館内の暖房の効きに、汗が噴き出てきた。期日前投票のブースがあり、人々は列をなしていた。
