水道水。

川崎で暮らすようになってから水道水を飲まなくなった。マズすぎるのだ。普段スーパーで汲んだ水を飲んでいるが、たまに水道水を使ったコーヒーやお茶を飲むと違いがすぐにわかる。みそ汁ですら水の違いが分かる。川崎市の水は横浜などと同じく丹沢湖宮ヶ瀬ダムから取水しているそうだが、奥多摩や荒川方面から取水している都内の水と比べても美味しくない。霞ヶ浦から取水しており、マズいマズいと言われていたつくばで暮らしていた時ですら、スーパーで汲んだ水を使うことはなかったので、全国でも有数のマズさではなかろうか。

水道水をそのまま料理や飲み水に使う家は昔と比べてどのくらい減ったのだろうか。ミネラルウォーターや純水供給サービスが登場するまでは水道水以外の選択肢もなかったし、選択肢がなければそもそもマズいマズくないということの比較対象がなかったのではないか。そう思えば、水道水をマズいだとか、はたまた水質がどうだとか言うことができるようになったのは、贅沢な悩みなのだろう。東南アジアでミネラルウォーターを飲まざるを得ないのとは訳が違うのだ。

とはいえ、東京都や大阪市のように水道水を売り出せるくらいの美味しさは目指してほしいな、とは思ってしまうのだけど。