旅行から帰ってきて、フジの27時間テレビをちらっと見た。いわゆる24時間テレビもののなかでも、ずっと同じメンバーがぶっ通しで生放送の企画をこなし続けるというのは初めてだったのではなかろうか。翌日のSMAP×SMAP（これも久しぶりに見た）でも舞台裏が放送されていたのを見たが、まさに円熟味と活発さの両方を合わせ持つ彼らだからこそ役目を果たすことができたのだと思えた。
同時に僕には、彼らの姿が団塊ジュニアであり氷河期世代である彼らの同世代の人たちとダブって見えた。ジャニーズのグループのなかでも、40歳前後になろうとしている今もアイドルとしてのスタイルを崩さず、なおかつ自ら体を張るポジションを引き受け続ける姿が、厳しい環境で人生を歩まざるを得なかったこの世代にどうしてもダブるのだ。もちろんSMAPは不遇をかこっているわけではないのだが、もはや自らの意思とは離れて、周囲からの期待感によってSMAPというハードな役目を演じ続ける、それも果てしなく長い期間演じ続けている姿が、申し訳ないながらも不憫に思われてしまうのだ。27時間テレビが終わった後の5人のコメントに、いっそうその思いを強くした。
