生命。

週末は3人の赤ちゃんと出会った。

生まれてからまだ半年ちょっとの赤ちゃんができることは意外に多い。お母さんを見つけてハイハイすることもできるし、欲求に応じて微妙に泣き方を変えることもできる。赤ちゃんどうしで向き合うと多分お互いのことを意識している。生まれたばかりの赤ちゃんが寝返りも打てずただ泣くか寝るかおっぱいを飲むかしているだけなことを考えると、ものすごいスピードで毎日いろんなことができるようになっていくのだと思う。それは僕にとっては新鮮な驚きだったし、ちょっと感動してしまうことだった。

赤ちゃんの母親はみんな大学からの友達。つい数年前まではよく一緒に旅行に行っていたのに、今は揃ってお母さんになっているのがなんとも不思議。3人の赤ちゃんはもう既に身体つきも顔も雰囲気も違う。多分性格も少しずつ違っているのだろう。

いま月曜の夜、家路に向かう電車に乗っているけれども、この電車内にいる誰もが、昨日の赤ちゃんのような過程を経て大きくなったのか、と思うとなんとも変な感覚になる。

「いのち」からずい分遠いところを歩いていたのが、ぐっと「いのち」に引き寄せられていく、そんな夜。