mixiのゆくすえ。

mixiが発表した2013年1Qの業績がちょっとまずいことになっている。
http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1308/09/news110.html

売上げの低下により営業損益が赤字になっている。これはまずい。特に広告売上げの落ち込みが大きい。全盛期に溜め込んだキャッシュが126億あるのですぐに窮地に陥るということはないが、この状況が長期間続くようでは、体勢を立て直すのは難しくなる。6月に創業者の笠原氏が会長に退き、経営陣は大きく若返っているが、変化の兆しが大きくなるのはもう少し先だろうか。

アクティブユーザー数も3月と比べて200万人近く落ち込み、800万人にとどまっている。これも全盛期に比べれば半分近くの水準になっている。しかしながら、まだ800万人もいる、と見ることもできる。SNSとしては未だ、facebooktwitterに次ぐ第3位というところだ(もっともLINEを加えれば話は別だが)。全盛期から5年以上、落ち目と言われはじめてから3年以上、曲がりなりにも営業黒字を維持し、これだけのアクティブユーザーを抱えている安定性は、mixiというサービス自体が築き上げた一時代の凄さを改めて感じさせられる。10年近く数百万人以上に親しまれたSNSは未だmixiのみだ。facebooktwitterが5年後、果たして今の地位を維持しているだろうか。

ただ、そんなことを回顧していてもメシは食えない。現実に500人いる社員の人件費その他販管費を賄うだけの売上げを確保しなければならない。昨年度あたりからはmixiに必ずしも関連しない新事業の開拓も並行して進めているようだが、まだ売上げに直結しているとは言い難い状況だ。mixi自体のテコ入れも目指しているが、どこまで効果が出るか。ポジティブに考えれば、そろそろ流出すべきユーザーは出ていったはずなので、残ったユーザーなたううたにちな。

mixiの良さは、UIにあると思う。「インターネット」自体に疎い人々にとって、mixiは他のSNSよりも使いやすいし、ユーザー自身によってつながりをコントロールできるので、炎上やセキュリティのリスクも概ね低く保たれている。本音ベースのやり取りもしやすい。facebooktwitterのむきだしのやり取りに疲れた人たちにとっての、第2、第3の場所としての存在価値を出して行けば、まだまだ戦えると思う。

僕自身、mixiをそういう場所として残しておきたい気持ちも強い。だからこそ、適切にコストを削減して営業黒字を確保しながら、息の長い経営に取り組んでほしい。新事業の開拓も重要だが、上手くいかず営業赤字の状態が定着した時に、変な同業者に身売りしてしまう可能性が排除できない。そうなればさすがに僕も退会せざるを得ない。mixiは言わばインフラのようなものなのだから。