身体のシグナル。

発熱の週末。

きのうは郡山。天候についてはいつも楽観的に考える僕は水曜日の教訓にもかかわらず傘を持たずに家を出る。案の定、昼ごろからちらほらと雪が舞いはじめる。おりしも、午前中の面談が予想外に長引き、本日のメインイベントである午後の取引の開始時間が迫っていた頃である。市内の外れの方にいたのだが、ある程度の幹線道路沿いでもあり、ちらほらと流しのタクシーも見かけたので、ここでも僕は楽観的な予想をしていた、が、雪が降り出してから見事に空車のタクシーが姿を消す。通りに面してタクシーを待つ僕に容赦なく雪が降り積もり、雪だるまのようになる。10分以上待っても埒があかない。ヒッチハイクするしかないかとの考えが頭をよぎる。最終的に近くのガソリンスタンドに助けを乞おうたところ、近くに大きなショッピングモールがあるからそこに行けばタクシーが何台か停まっているはず、とアドバイスを受ける。どんどん雪が強くなるなかずぶ濡れでショッピングセンターまで走り、やっとのことでタクシーに乗ったのがちょうど取引開始時間だった。路面にもどんどん雪が降り積もり、幹線道路は渋滞となり、そこからもやきもきしたが、なんとか数十分遅れで取引会場にたどりつく。すみません、と駆け込むが、ふたを開けてみれば僕よりもまだ遅刻している人がいるとのこと。うーむ、雪でてんやわんやするのは東京だけかと思っていたが。それにしても東北に行くたびに雪に降られている。帰りの車窓、幻想的なまでの白銀の世界を見ながら既に身体に変調を覚える。

加えて、昨日は『将棋界の1番長い日』と呼ばれるA級順位戦最終一斉対局。ニコニコ生放送BSプレミアムでも中継が行われ、勝負師たちの生き様がリアルタイムに映し出される貴重な機会。ついつい眠い目をこすりつつ午前2時までテレビの前に座ってしまう。もともと今週は出張が多く、きっちり寝れていない日が多かったので、フラフラになりながら眠りにつき目を覚ますと案の定寒気がする。

銀行時代は今よりもはるかに激務だったので、その時に自然に自分の体調をコントロールする癖がついた。この一線を越えれば体調を崩す、というラインが自分でもわかるようになり、その手前で適度な休息を取ることで、ここ数年はひどく体調を崩すこともなく、たいてい一晩で治して自分のペースを取り戻していたように思う。とすれば、今回はその一線をいつもよりも少し派手に踏み越えてしまったようだ。もっともブログが書けるくらいなので、多分快方に向かっているのだとは思うが。。