タイガースの思い出と今。

週に一度か二度、自転車で通勤している。片道55分くらいかかるうえに、電車内で睡眠を補いたい日も少なくないので、さすがに毎日というのはしんどい。行きは中原街道を通っていくのだが、帰りは六本木から渋谷を経由して246号線を通って帰ることが多い。距離は2キロほど余計にかかって20キロ近い道のりになるが、意外にや夜の246号線は空いていてほとんど車を気にすることがないし、直線が続きかつ目に見えるアップダウンもないので、快適に走らせることができる。風は冷たくなってきたが、しっかりと走っている限り身体は温まってくる。真冬はどんな格好で走ろうかと今から考えている。

★★★

タイガースの新監督に和田豊氏が選ばれるということで、時間の流れを感じる。サンテレビの野球中継ごしに暗黒時代のタイガースを見ていたあの頃、和田豊はタイガースファンにとっての唯一の希望だったと言っても過言ではない。新聞のスポーツ欄の、プロ野球の個人成績ランキングで和田豊だけが、唯一タイガースの選手で名前が載っていたし、いつだったか開幕連続試合安打の日本記録を更新したときの記事の切り抜きは、今でも実家に残っているはずだ。友達と原っぱで野球をした時には必ずモノマネをしたっけ。引退セレモニーでのスピーチの際に、阪神園芸(甲子園球場のグラウンドの整備をしている)の名前を挙げて、裏方さんへの感謝の思いを述べていたことも印象深い。

どちらかと言うと自分が表に立つというよりは名参謀という方が似合う和田新監督が、一番上のポジションに立ってどんな野球を目指すのかが楽しみだ。長いことタイガースファンをお休みしているけど、来年からは少し気にかけてみたい。振り返ってみれば、和田豊が現役でいた頃、一番盛り上がったシーズンだった1992年から来年で20年になる。最後の最後まで優勝争いをしただけでなく、亀山・新庄や、田村勤といったタイガースファンならば名前を聞くだけで興奮してしまうような面々が鮮烈なデビューを飾った年からもうふた回り時代が進んだわけで、そりゃあ亀山つとむが昔タイガースの選手だったことなどみな忘れているだろう(ちなみに彼を全国ネットで見たことがない)。

前述の新庄剛志氏も、モバゲーベイスターズ(早口言葉やな。。)の新監督に名前が挙がっているようで、これはまぁすぐには実現はしないだろうが、セ・リーグもそのくらい冒険してほしいもんだと思う。