いつか「当事者」になりたい。

仕事の話ばっかりになるけれど、そういう時期ということで。11月中にはあらかた片付けたいとは思っている(うちの会社は12月決算)。なかなかハンドリングの難しい案件や、炎上しつつある案件もあって頭が痛いが、久しぶりに仕事を通して勉強させられることが自分自身の血肉になっているという実感がある。

就職活動の頃から、大企業どうしのBtoBビジネスよりも、中小企業相手のBtoBや、BtoCのビジネスに触れることが好きだった。それは今も変わらない。なぜそうなったかと言うと、大学時代に参加していた活動で、個人でリスクテイクしてものごとを進めていく大人の姿を間近で見ていたことが影響しているのだと思う。大企業のサラリーマンとして仕事をしているとどうしても、自分が頑張ったところで大して給与が上がるわけではない、とか自分がこれを失敗したところでクビにはならないだろう、などとどこかで考えてしまい、どこかで詰めが甘くなったり、コスト意識(自分に給与や福利厚生などどれほどのコストがかかっていて、それに対してどれだけ利益を生み出しているか)を厳しく持てなかったりする。僕もサラリーマンとして、自分でリスクテイクしてビジネスを進めている人たちと対峙するときに、自分の方が考え方が甘い、と痛感させられることが少なくない。自分自身のカネでビジネスをしている人は、細部へのこだわりひとつとっても、自分よりもはるかに神経を使っている。

大企業に所属していても、厳しい目標とトレースを課すことで、当事者意識を持って仕事に取り組んでいる人は多いと思う。大企業からこぼれ落ちた人が仕方なく、自分で事業を立ち上げて、そちらの方がたまたま水に合っていた、ということも往々にしてよくあることだと思う。僕の主観では、若いうちから自分ひとりで事業をまわしていくポジション(大企業にもそういうポジションはある)にある人の方が、ぐんと成長するように思う。少なくとも、日々自分が動かなければ全てが回らなくなってしまう、というポジションにいる人と比べて自分がまだまだ甘ちゃんだと思うことはままある。

そして、まだまだ足りないと思いながらも、いつの日か自分で商いをおこしてみたいとも思っている。大それたビジネスではなくて、カフェや食堂を開くことでもいいし、自分でしかできないようなスキルを身につけてそれを売り物にするようなものでもいい。なにがやりたいかはまだわからない。しんどいだろうけど、自分でリスクテイクするワクワク感を全身で感じながら、生きてみたいと思っている。