ひふみサロン(7/12)まとめ。

夜になると本当に涼しいね。昼間は暑いけど、寝苦しくはないから体調はよいよい。
さて、きょうは久しぶりのひふみサロン。田村耕太郎氏の半年ぶりの勉強会でした。この人の話はとにかく数分に一回のペースで笑いをとる。さすが海千山千の世界の実業家のなかで自分を売り込み続けた人だけのことはある。あっという間の110分でした。以下印象に残った部分を箇条書き。
社会保障があてにならないこれからは一生現役の時代。死ぬまで稼ぎ続けるためには10年に一回1年間は自分をスキルアップして時代に追いつく。どの国も時々刻々と姿を変えていく。
■震災の影響もなんのその。日本はモテる。日本が思っているほど、海外は日本に対してネガティブ意識を持っていない。(cf.モスクワでは讃岐うどんお好み焼きブーム、NYでは一風堂、豚足ブーム)
■イタリアは衰退しているように見えるがしたたかに次の時代への手を打つ。地下経済。中東及びアフリカと共生。アブダビやドバイの都市デザインにイタリアが絡む。
■中国の一国二制度はサスティナブルではなく早晩破綻する。欧米企業は既にインドシフトを終えている。
■韓国は国家戦略でソフトコンテンツを欧米に売り込む。
■米国社会のハイエンド層においては白人のシェアが減少しつつある。博士号取得者の半数が中国、インド系。米国は世界の人々の成長の「場」を貸す国となり、その賃料(果実)で食っていく。
■日本はそう遠くない時期に財政が行き詰まる。大増税となるかハイパーインフレとなるかはその時の政策次第。既に国税徴収は超法規的になりつつある。
■危機のときに改革はやりにくい。危機のときにこそ、既得権益は強化される。いい例として、ギリシャが挙げられる。この期に及んでなにも変われない。さはさりながら韓国の復活のような事例もある。危機に面した日本はこれからどちらの道を歩むのか。
■今の若い世代になにが足りない、というよりは、今の大人の世代が若い世代に存分に勉強をさせていない。居酒屋なんかで小銭を稼いでいる場合ではない。米国の学生はお金がなければ自分でファンドレイズする。
■成長のコツは学び続けるクセをつくること。長い経験がある人ほど、新しい経験に適応できない。同じ仕事を何十年も続けると必ず弊害が出る。
■日本のテレビ、新聞、雑誌にしても完成度の高い作り込みがなされている。コンテンツの内容は欧米よりも優れている。日本には固有のコンテンツを生み出すスキルと文化がある。