付加価値ってなんやろか。

この週末もなんだかんだでゆっくりする時間をあまり持てず。独りで考える時間がないとなかなか文章を書こうという気持ちにもならない。そういう意味ではむしろ平日のほうが、会社への行き帰りや移動時間中に考えたり、はっと気付いたりすることが多い。

で、そんなに週末に何をしているのかと思うと、家電と家具を買っている。あらかた大きいものはゴールデンウィーク前半に買ってしまってはいるのだが、まだまだ買わなければならないものがたくさんある。今までの自分は家電も家具も一切といっていいほど持たない生活だったので、買うのは当然といえば当然なのだけど、こうも次々と買い物を続けていると、もともと買い物をする癖のほとんどない僕にとっては、正直精神のキャパシティを越えてしまうのだ。本来であればひとつひとつ吟味して買いたいと思っていはいるのだが、買わなければいつまでも新居での生活が不便なままであるし、なんとも悩ましいのである。こういう時に、僕は根っから買い物が好きではないのだな、と心から思う。そんなことを言いながらも、購入してそれらのモノが家に来るとおっ便利だ、と感心してしまい、そのうちに慣れてしまうのが、これまた僕の性格でもあるのだけれど。

ほとんどの家具はIKEAと大塚家具で買った。IKEAで大きなモノを買うのは初めてだったのだけれども、やはり安い。組み立ても(友人の多大なる力を借りながら)問題なくできたし、デザインがシンプルで飽きが来なそうではある。大塚家具も基本的には輸入家具なので、IKEAとデザイン性はあまり変わらない。

対して家電はやはり全て国内メーカーのもので、どれもそれなりにスタイリッシュではあり満足はしているものの、なんだか細かい機能が多い。特に炊飯器やヘルシオや洗濯機などは、おそらく最後まで使うことはないのではないか、というくらい様々な機能とボタンがついている。もちろんそういった機能はあるにこしたことはないのだが、結局日本の家電メーカーというのは、どんどん新しい機能を付加していくこと、それに伴って価格を上げていくことしか頭になかったのだな、ということに気付いた。家電ではないが、iPodiPhoneをはじめとするAppleの製品がなぜウォークマンに代わって受け入れられたのかということについて、日本のものづくりに関わる人たちのどれだけの人が考えたことがあるのだろうか、とうちにある家電のことに思いを馳せて、考えてしまった。