太陽のような人。

金曜日の夜からつくばに行って、土曜の夕方まで過ごした。大学時代の友人と、同じく大学時代に同じときを過ごした子と会ってきた。僕が大学を卒業するときに一緒に小学校を過ごした子が、今年の春に大学に進学するのだ。改めて月日の流れを感じる。一緒にスキーを滑った話や、一緒に下ネタで笑った話で盛り上がったり、大学に進学する彼の未来の話をしたりと、楽しい時間だった。昔の出来事を思い出しながら、当時の僕が抱いていた感情も一緒に思い起こされた。

昔の僕は自分自身で壁を作ってしまったり、先入観や偏見に捕われることの多い人間だった。高校生くらいになってかなり自由にものごとを考えられるようにはなったけれど、独りよがりで器の小さい人間だった。今日々書いている日記にもそういう器の小ささがにじみ出ていると思う。三つ子の魂百までと言うくらいだから、ちょっとやそっとでは人間変わらないことは重々承知している。大学に入った当初も表向きは快活そうな人として振舞っていたけど、まだまだ自分の作り上げた価値観に縛られた狭い人間だったと思う。

そんな僕が抱えていた「抵抗する心」を少し溶かしてくれたのが、当時活動していた団体にいた先輩だったと思う。振り返ってみると、節目節目で彼が僕の背中を押してくれていたんだな、と今になって思う。彼には細かいところをいろいろ指摘されたこともあったけれど、なぜかうざったいと思うことはなくて、全て素直に受け入れることができた。おそらく彼は、本当に僕のためを思ってひとつひとつの言葉をかけてくれていたから、僕自身も反発することがなかったのだと思う。このことは彼から学んだ一番大切なエッセンスだと思う。加えて、彼のおかげで、海外に出て行ったり、いくつかの素敵な出会いがもたらされたり、自分の世界を拡げることができた。大学時代に確かに、僕は自分の心のなかに巣食う「抵抗する心」を少し取っ払って、ものごとをより柔らかく捉えられるようになった。

自分ひとりの力で自分の殻を破るのは難しい。僕はそれが特に苦手だ。だからこそ、自分の背中を押してくれる人は大切な存在だと思う。また気持ちが内向きに傾きそうになったら、あの人に会いにいきたい。