2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

バランス釜。

古い居宅に上がる機会があって、ふと昔のことを思い出した。学生時代に住んでいたアパートはバランス釜だった。たぶん築年は僕の年齢を上回っていたはずだ。浴槽は、体育座りをしなければ入れないほどの小さなものだった。ダイヤルを回して着火させるのだが…

新刊。

夫婦揃って好きな作家である新庄耕せんせいの新作「サーラレーオ」を読む。物語のパターンは前作、前々作と同じなのだけど、毎度毎度わかっていても新庄ワールドに引き込まれる。出張先のホテルの静かな部屋で読んだので、なおのこと夢と現実の境目がごっち…

解析。

もう4年半くらいウォーズで将棋を指すのが日課なのだけど、最近棋譜の解析機能を使うことが増えた。対局のなかで、一手ごとにどう形勢が振れているのか評価値で示してくれるのだ。これを見ると、どの手が悪かったのかよくわかる。解析をしていると僕の将棋に…

スープカレー。

今年になって北海道に行く機会が増えて、スープカレーなるものを初めて食べた。食べてしまえばなんのことはない。多種多様なスパイスを使ってスープを作っていく手法は、炭水化物が麺か米かということを除けばラーメンに似ている。もともとラーメンも米も好…

休むも仕事。

最近同業の人と話していると、みんなひと息ついている。今から振り返れば、2011年から2015年のあたりまでが、業界的にもひとつの盛り上がりだったのだろう。あの頃に火花を散らしあっていた面々は、いまはジタバタしていない。休むこともまた仕事なのだろう…

疼く。

録画していた「おくりびと」を見た。最近終活にまつわる職業に関心があって、いろいろ調べてみたりもしているので、参考と思い鑑賞した。初見である。ストーリー自体もいいものだったのだが、妻を演じる広末涼子の演技がよかった。もう自分でも忘れかけてい…

診療報酬。

年明けから6年ぶりに単なるクリーニングではない歯の治療をしているのだが、そろそろ終わりが見えてきた。去年から通っているクリニックは機器も薬も新しいので、プラセボ効果も合わさっているような気もする。ストレスなく治療をできているのだが、いつもお…

イモ公方。

「西郷どん」を年初から見ている。ストーリーはまだまだ序盤なので、それほど心踊るものでもないのだが、人物描写が面白いのでついつい見てしまう。なかでも面白いのは、又吉直樹演じる13代将軍家定である。もともとから病弱であり、短命に終わった家定は、…

同窓会。

少し前に、大学時代の恩師に会いにいった。この春で退官されるのだという。子どもを連れてTXに乗った。先生と会うのは10年ぶりくらいだろうか、いつか学生向けの就職説明会に出た記憶があるが定かではない。年賀状のやり取りは続けていたのだが、去年で途切…

移り変わり。

先週郵便局の話をしたけれども、最近では美容院なども似たような状況に陥っているように感じる。現に廃業率や倒産率も高まってきている。美容院と言えば、低賃金で下積みの時代が長く、社保の加入もおざなりになっていて、恵まれた雇用環境とはほど遠い、と…

アウトプット。

新年度がはじまって3週間。かなりハイペースで仕事をしてきたがひと段落である。短期間でいろいろとインプットはできたので、これからはこれを咀嚼しながら、今度は自分のアウトプットにつなげていかねばならない。ここ数年、インプットのための動作は高いレ…

若い人。

大谷翔平、藤井聡太、張本智和、他にもたくさんの才能を持った若者がたくさんいる。この歳になって、首都圏界隈の受験事情やら幼児教育やらの話を耳に挟むようになって思うのは、たぶんこれからも、今までにはない才能を持った若者がたくさん出てくるだろう…

見誤り②。

(昨日の続き)今も多少はあるのだろうが、遅配や郵便物の盗難は増えるのは間違いない。職業人としての良心を支えるものが崩壊してしまっては、それも致し方ないだろう。「衣食足りて礼節を知る」という言葉の通りだと思う。官公庁が発送する書類は郵便サー…

見誤り①。

去年の年末のあたりに、「郵便局のシステムはそろそろ崩壊するんじゃないか」と書いたけど、なんとか今のところは持ちこたえている。水面下ではどうなっているかはいざ知らないけれども。ただ、本当に近い将来崩壊するんだろうな、と思わざるを得ないニュー…

鼻。

うちの息子が鼻の穴にビーズを詰めた。先々週だか、2人で回転寿司を食べた帰りに百均でビーズを買ってあげて、トミカに積んで運んだりして楽しく遊んでいたのだが、鼻に詰めてしまった。これは僕自身も幼少の頃はなんでも鼻に詰めたがる性分だったので、予想…

蕎麦。

長年行きたいと思っていたお店があった。表参道の「みよた」である。目の前を通るたびに、ランチタイムでもないのに行列ができている。たぶん美味しいんだろうな、と妄想を膨らませていた。ついに食事の機会が訪れたのが先週。ふいに時間が空いて、ランチタ…

人事。

春は人事異動の季節である。幸か不幸かわが社は小体なのでダイナミックな人事異動とは縁がないのだが、付き合いのある会社の人事異動を眺めていると実に面白い。むろん本人にとっては死活問題であるのだろうが、この業界の人が人事になみなみならぬ興味を抱…

名人戦。

最近は将棋ももっぱら日課で指すだけになってしまい、なかなかタイトル戦を追いかける時間もなかったのだが、今回は少し時間をかけて見ることができた。そして度肝を抜かれた。名人戦第1局である。毎年桜が散りはじめた時期に椿山荘で行われるこの対局は、1…

変えない。

ふと、降り立った駅で、交通系ICカードを新調してみようかという気持ちになった。JRの新しいサービスをICカードに登録するにあたって、ボロボロでへりがめくれはじめていた今のカードとはサヨナラしてもいいんじゃないかと思ったのだ。券売機の前でしばし考…

スタイル。

井口マリーンズがなかなかのスタートをきった。まだホークスとの対戦を迎えていないものの、開幕10戦を終えて6勝4敗というのはいい感じだ。助っ人外国人のいない軽量打線ではあるのだが、期初に掲げた通りに機動力を使った野球ができており、長打が出なくと…

移民。

先月北関東に出張に行ったときに、外国人の人がたくさん住んでいる地域を歩いた。なんでも中古車取引が盛んだそうだ。だだっ広い平野には、およそクルマに関連する店が建ち並んでいる。乗用車や小型トラックがメンテナンスを受けたり、規則正しく並べられた…

コーヒー。

クレジットカードのポイント特典だとかで小さなマグボトルを手に入れたので、自宅で淹れたコーヒーを注いでカバンに忍ばせるようになった。これが意外にも良い。コーヒーは嫌いではないしむしろセットメニューなどになれば率先して頼むのだが、店で飲むコー…

メンター。

僕には恩人とも、メンターとも言うべき人がいるのだが、ここ半年ほど連絡が取れないでいる。それは、単にあの人の側の事情なのかもしれないし、僕の不用意な行動によるものなのかもしれないとも思ってる。以前にも2,3年ほど連絡が取れないことはあったので、…

うめ。

大学の頃一時期顔を出していたサークルでは、毎週のミーティングが終わったあとに必ず「うめ」という食堂で食事をしていた。学生向けのアパートが建ち並ぶなかにたたずむいまにも崩れそうな一軒家である。かなり年を召したおばさんが切り盛りしている。一軒…

believer.

大谷翔平がすごい。投げては初登板で白星を挙げ、打っては直近の2戦でホームランを連発している。結果だけではなく、内容が伴っているのも大きい。160キロ近くの速球をコンスタントに投げ、打球のスピードもメジャートップクラスである。オープン戦の不振か…

期初。

期初ということで、最近遠ざかっていた人と久しぶりに連絡を取ることが多い。新入社員などと違って節目ではないけれども、新年度というものは少なくとも心理的にはいいリセットの機会になるものだ。同じ業界、近い業界の同世代と近況を報告しあう。期せずし…

めちゃイケの22年②。

(前日の続き)岡村さんの、めちゃイケは「青春」である、というコメントがあった。たぶんそれは本当なのだ。青春に年齢は関係ない、というのも一理ある。ただ青春をずっと続けるということは、それ相応の犠牲を払わざるを得ないものなのだ、ということも、…

めちゃイケの22年①。

録画していためちゃイケ最終回を見た。ここ数年は遠ざかっていたが、ぼくの1番好きなテレビ番組だった。それこそ中学生や高校生の頃はかじりつくように見ていたし、人生の羅針盤になったと言っても過言ではないと思う。初期のいろんな映像はとても懐かしかっ…

刹那。

週末は、桜を見るなどして近場で過ごした。日曜夜は妻が美容院に出かけたので、息子と2人で回転寿司で夕食を摂った。家族3人での外食とはまた少し違う感覚だ。これはこれでささやかな幸せである。早くも桜は散りはじめている。すぐに散ってしまうからこそ、…

つまみ食い。

昔の同僚に数年ぶりに会う。彼は出身地に戻って根を張っているのだ。戻ってから数年、巡ってきたチャンスをひとつずつものにして、彼は着々と未来に向けてステップを重ねている。ひるがえってわが身を振り返ってみる。東京を拠点として、いろんなことに首を…