2017-01-01から1年間の記事一覧

師走。

小雨が降る帰り道を自転車を漕ぎながら帰宅すると、日付けが変わっていた。12月だ。11月は掛け値なしに忙しかった。出張で帰りが遅くなることも多かったし、深夜までオフィスに残って作業をする日もあった。今年を振り返ってみれば、全体的にはワークライフ…

個性。

地方都市にて、昔一緒に仕事をしていて、独立した人に会いにいった。元気そうだったし、持ち前の実直さで早くもいろいろな仕事を受けているようであった。彼はおそらく、僕自身がここ10数年出会った人のなかでも三本の指に入るくらいに丁寧な仕事をする人で…

苦楽。

少し前の話になるが、とある人から離婚の話を聞いた。そこに至る経緯や、いまの胸中なども語ってもらった。それまでも、奥さまの行動のエピソードなどは聞いてはいたが、天真爛漫なんだろうなあ、というくらいにしか考えていなかった。当の本人もかなり奔放…

副業。

さすがに僕のいる業界ではほとんど聞かないが、別業界の人とたまに会うと、副業をしていますという人が増えてきた。そういう時代なのだと思う。独立して業を営んでいる人で、新しい事業に手を出す人も増えてきた。ここ十数年のビジネスモデルに潮時感が出て…

月はどこに。

日帰りで何度となくきた街に泊まることになった。お客さんと軽く食事をして、ひっそりと静まりかえった駅のコンコースを横切ってホテルに向かう。晩秋の北関東はことのほか冷える。足早に駅を通り過ぎようとすると、聞き慣れた唄が聞こえてきた。エレカシの…

抗わず。

今年の初めに白髪が増えてきている旨の話をしたが、それから1年経ってわが頭髪にはさらに白いものが混じっている。おそらくは、わが身体のなかで1番に年齢を感じさせるポイントは頭髪になるのだろう。自分の父親もそれなりに白髪はあったが、40歳になるまで…

夜の付き合い。

年の瀬、という雰囲気になってきて、夜の付き合いも増えている。営業にまわってから6年くらいになるが、コンスタントに交友関係が広がり続けている。なかには消えていく関係もあるし、子どもが本当に小さかった頃は付き合いをセーブしたこともあったが、ここ…

あの頃。

最近知り合った数人の方から、偶然にも2000年代前半の頃の話を聞く機会があった。たまたまなのかもしれないが、どれも壮絶な話であった。わずか10数年前のことなのだが、はるか昔のおとぎ話のように聞こえる。人権や各種ハラスメントに関する意識も、今から…

浜通り。

浜通りに行ってきた。夏以来3カ月ぶりのことになる。割り切れない思いを抱えながら、国道6号をゆく。割り切れないのは、目の前の風景もそうだし、自分自身の内面もまたそうなのだ。今年は最後の一歩の詰めが甘くて、仕事がうまく成就しないことが多かった。…

負けず嫌い。

ひょっとすると僕はかなりの負けず嫌いなのではないだろうか、と最近思うようになってきた。僕を知る人がイメージする通り、表向きに闘志を燃やすことはないのだけど、内面では負けっぱなしは絶対に嫌だ、なんとしてでも勝ちたい、という気持ちが残っている…

空っ風。

先週のことになるが、秋晴れの群馬にいた。風は強いが空は青い、おまけに山々は色づいて綺麗だ。いま住んでいるところも夕暮れどきになると丹沢あたりの山が綺麗に見えるのだけど、もう少し近くに山があればなあ、と切に願う。群馬で面白い人と会っていた。…

完走。

というわけで、練習なしの状態でハーフマラソンを走ってきたのだ。終盤多少歩いたがなんとか完走。きれいに晴れたが、冷え込んでいたので、スタート直前まで暖かくして過ごす。スタートしてからも暖機運転という感じだったが、5キロを過ぎてから身体が温まっ…

機敏。

夜子どもと風呂に入っていたら、息子が保育園でのできごとを話しだした。なんでも、保育園でお友だちと喧嘩をしたようだ。「◯◯くんが△△(息子)の顔をつねってきたの、だから△△はやめてと言ったんだけど、◯◯くんはやめてくれなかったの」 「そしたら△△はどう…

ハーフマラソン。

実は(自分でも驚きなのだが)もうすぐハーフマラソンを走る。ちなみに練習は一切していない。3年前までは友人と連れ立ってマラソンに参加したり、さらに前には冬山に登ったりしていたのだが、子どもができてからはめっきりと遠ざかってしまっていた。なによ…

大局観。

今までの自分であればあり得なかったようなミスを犯してしまうことが最近増えた。たとえば乗る電車の方向を間違えたり、人の名前を間違えたり。自分でも気付かないうちに注意散漫になっているのだろう。それでなくとも忘れっぽいので、どんな小さなこともメ…

北へ。

底冷えのするなかを北の方角に向かう。灰色の空からザッと霰が降るような天気だ。少し早目に着いたので、街で唯一のタワーに登る。けぶっていて、なかなか幻想的な光景に邂逅する。アポイントをいくつかこなす。びっくりするような人との再会があったり、ほ…

踊る、操る。

都内での飲み会では珍しく、昨夜は遅い時間になった。眠いなぁと思いながら帰路につく。がらんとした電車の座席に揺られながら、懸案となっている仕事の案件を思い出す。人の心は操ることができるものだろうか、と思案する。操る、というほど大げさなもので…

将棋と精神。

あいも変わらず毎日将棋を指している。将棋を指すこと自体も楽しいけれど、将棋を指すことで面白いほどに自分の精神の内面がさらけ出される。精神の内面を、湖の水面に例えるとすると、当然ながら波ひとつない状態が望ましい。そのような境地にあるときには…

保育園手続き。

今年もいちおう認可保育園の入園申込みを行った。3年連続3回目である。手続きは複雑なのだが、さすがに慣れてしまった。自治体のウェブサイトにて認可保育園、認可外保育園それぞれに空き状況を時折確認するのだが、空き状況は年々ひどくなっているように思…

廃人。

NHKの「ねほりんぱほりん」という番組が面白い。なんというか、特異な人に人形劇のスタイルで、その実態を赤裸々にしゃべらせる番組だ。この秋からのシーズン2では、少年院入所経験者や偽装キラキラ女子など、ついつい見たくなる人たちのラインナップが並ん…

時空。

先日、13年半ぶりにとある場所に足を踏み入れた。どうということのない場所ではあるのだが、なぜか当時の記憶がいまも鮮明に残っている場所だ。当日、昔のことを思い返しながらエントランスをくぐる。当時は圧倒的に大きな建造物に思えて、萎縮してしまった…

外周。

出張の折、ぽっかりと空き時間ができたので、中高時代を過ごした母校のある駅に降り立った。もう知っているであろう先生もほとんどいないので、校舎の外周道路をてくてく歩いた。学生だった時代から、「外周」と呼ばれ、部活動などでこの道路を走ったものだ…

35。

きょうは僕の誕生日である。ふと気になって過去エントリを見返してみたら、過去6年間で誕生日に言及しているのはわずか一度だけだった。今年もスルーしてもよかったのだが、やはり今年こそは一つの節目だと思わざるを得ない。35歳というのは、僕が物心ついた…

晩秋。

珍しく柏でお酒の席となった。駅西口にある老舗居酒屋だ。大きな民家のようなつくりで、どっしりとした梁の柱が立っている。早めに暖簾をくぐったので、お揃いの法被を着た店員さんが開店前の打ち合わせをしていた。ほどなく席に通された。広くて雰囲気のい…

終わりの始まり。

きのうの都内は物々しい警備であった。米国大統領が来日しているのだ。しかしながら緊張感と言うよりは、お祭りのようなムードでもあった。ここ数年、安保法制の整備などもあっていろいろと日米関係はどうあるべき、という議論もなされてきたが、いざトラン…

新しい地図。

チラッとしか見てはいないが、この三連休ぶっ通しで放送されたアベマTVの特番は面白かった。稲垣吾郎香取慎吾草なぎ剛の3人の特番だ。ガチガチに縛られていたところから解き放たれて、いきいきと楽しんでいる様子を見るのは快かったし、くだらないジャニーズ…

子育て。

幼稚園の入園手続きをしたり、同年代の友達と家族ぐるみで遊んだりする機会があって、期せずしていろんな家庭の子育ての姿を垣間見る。もちろんわが家の子育ても相応に大変なものではあるのだけど、専業にせよ共働きにせよ、他の家庭の子育てもなかなかに大…

左右消滅。

ここ最近の政治のなかで、若者が右傾化した、などということをよく言われるのだが、僕から見れば、20代から30代の価値観は非常に現実的な見方に即したものだと感じる。逆にシニア世代のほうが、思想の左右分裂が激しいのではないだろうか。仕事柄よく会うシ…

ブレークスルー。

ブレークスルーはいつも、わが道をゆく時にしか生まれないものだと思っている。もっと言えば、人の目や評判を気にしているうちは、なんのブレークスルーも得られないものだ。仕事などで、衝動のままに突っ込んでいきたいと思う自分と、抑制を効かせて無謀な…

場の効果。

ここ数年で、お客さんと外で会う場所は「ルノアール」一択になってしまった。都心であればたいていの街にはあるし、満席であることも稀である。ざわついた感じもないので、仕事の話をするにはちょうどいい(静かすぎる時などは小声になってしまうが)。なぜ…